「赤崎獅子舞」は、福井県敦賀市赤崎の八幡神社で奉納された。地元住民が見守る中、赤崎獅子舞奉賛会の会員らが笛や太鼓の音に合わせ迫力のある舞を披露した。
江戸時代から行われているという赤崎獅子舞は、五穀豊穣(ほうじょう)や悪霊退散を祈願する。獅子頭をかぶり鈴を持った「踊り子」と、おかめの面を付けた「尾持ち」の2人による「鈴の舞」で幕開け。好物のカニを食べておなかいっぱいになり眠っていた獅子がサルなどに起こされる「寝の舞」や、演者2人が肩車で獅子頭を高々と持ち上げる「高山の舞」など計6演目を17人で演じた。
花柄で鮮やかな赤色の衣をまとった演者は、体を傾けたり獅子頭を縦横に振ったりして息の合った動きを披露。獅子の口が打ち鳴らされると、観衆からは大きな拍手が送られた。
東山会長は「演者の高齢化の課題があるが、昨年に続き今年も区内の高校生が参加してくれた。伝統を絶やさないという強い思いで今後も続けていきたい」と話した。
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