気比神宮前で奉納された宵山巡行の踊り=2日、敦賀市曙町

 敦賀まつりは9月2日、気比神宮例大祭の前夜祭にあたる「宵山(よいやま)巡行」が、敦賀市の同神宮周辺で行われた。宵山と呼ばれる山車がお囃子(はやし)を奏でながら巡行し、山車の上では子どもたちが踊りを披露。訪れた大勢の見物客からは子どもの演技が終わるたびに温かい拍手が送られた。

 宵山巡行は、宵山を所有する神楽町1丁目の住民を中心に開いている。午後3時半ごろ、宵山は、子どもたちが太鼓や笛、三味線を奏でながら、神楽町1丁目の大通りを出発。白い法被に身を包んだ町衆約120人が山車を引き、気比神宮の大鳥居前に到着すると、川島さん、小林さんが踊りを奉納した。

 宵山は、露店がずらりと並ぶ神楽町1、2丁目の大通りを巡行。計7カ所で子ども6人が踊りを奉納した。神楽町1丁目の区長は「心配された天候も良くなった。子どもたちは夏休みに練習を重ねており、無事奉納できて良かった」と話していた。

 3日は午前8時から神輿(みこし)が練り歩く神輿渡御があり、気比神宮のご神体をまつった神輿が市内を巡る御鳳輦(ほうれん)巡幸が同9時から行われた。

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