港町敦賀の栄華を伝える敦賀まつりは9月1~4日、福井県敦賀市中心市街地一帯で開かれる。まつりを前に市内では山車の舞台に並べる人形飾り付けの見学会や、フィナーレの民謡踊りの練習会が開かれ、徐々に盛り上がりをみせてきた。
市みなとつるが山車会館では8月18日、同館のバックヤード見学会が開かれ、市内外から家族連れらが訪れた。
館内ではまつりのハイライトである山車巡行に向けて、人形の飾り付けなどが始まっており、参加者は、骨組み状態の一体一体にきらびやかな着物を着せる様子をじっくりと観察していた。区長は「たくさんの人形や着物があるので難しい作業。写真を見ながら完成させている」と説明した。
つるがの山車保存会の堂田会長は、祭り最終日に巡行する敦賀の山車の歴史や特徴を話した。扇形の幌(ほろ)を飾る作業も行われており、「幌以外では三層の天守閣を持つ山車もある」と解説した。
山車の周囲に巻く豪華な水引幕も見学し、奈良県から訪れた観光客は「年配の人や若い人が作業をしていて活気があった。北前船で栄えた栄華を伝えていると感じた」と話していた。
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