明治時代の教科書に掲載された民話やおとぎ話を紹介するパネル展=12日、小浜市の県立若狭図書学習センター

 明治時代初等教育の尋常小の教科書に掲載された民話などを紹介する「さるかにイソップシンデレラ~明治の子どもたちが学んだ物語~」が6月12日、福井県小浜市の県立若狭図書学習センターで始まった。外国の童話などを日本風にアレンジした教科書を紹介したパネルや複製約40点が並ぶ。23日まで。

 坂井市の県教育博物館による嶺南出張展示。小説家で評論家の坪内逍遙(しょうよう)(1859~1935年)著の国語教科書「おしん物語」は県内でも使われていた。ドイツの民話「シンデレラ」を日本風に編さんし、ガラスの靴のサイズを、扇子の図柄に置き換えている。

 道徳を伝える「ずるいキツネ」では、ギリシャの寓話(ぐうわ)作家イソップが作った「イソップ童話」が採用されていた。イソップ童話で登場するネコとキツネではなく、ネコとサルが登場するなどアレンジされて掲載されていることを紹介している。入場無料。

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