2次交通の充実を図る福井県おおい町は、電動キックボードに加え電動自転車を追加した第2弾となるシェアリングサービスの実証実験を始めた。設置場所を2カ所増やし、運転できるエリアの制限も外した。12月末まで検証した上で来年度以降の本格運用につなげる。
電動キックボードが自転車と同様の扱いとなった道路交通法改正に合わせ町は、2次交通に関する電動キックボードを使ったシェアリングサービスの実証実験を昨年7月から今年2月まで行った。
キックボードは道の駅「うみんぴあ大飯」、複合商業施設「SEE SEA PARK(シーシーパーク)」、ホテルうみんぴあに設置。3カ所が集まるうみんぴあ大飯エリア内に制限して検証した。
利用は350回と「まずまずの利用」(同町担当者)があり、年代別では20、30、40代の利用がそれぞれ約25%あった。利用者からは「想定より怖くなかった」「海沿いを走るのは爽快で気持ち良い」と評価する声が多く、事故も無かった。
第2弾では、エリアの制限を外し町外での走行も可能にした。要望があった電動自転車も加えニーズを調査する。電動キックボード3台、電動自転車10台で運用する。
設置場所は新たにJR若狭本郷駅(本郷)、若州一滴文庫(岡田)の2カ所を追加。利用のハードルを下げるため、使用料を最初の10分は無料に変更、その後10分ごとに100円かかる。利用にはアプリのダウンロードが必要で、貸し出しや精算はアプリで行う。24時間利用可能。乗り物はいずれの場所でも乗り捨て可能としている。
町担当者は「利用者から観光アクティビティとしても評価を得た。町の観光を促すツールになれば」と話している。
実験に関する問い合わせは町商工観光課=0770(77)4056。
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