福井県は小浜市の飲食店や旅館と協力し若狭の食の魅力を詰め込んだ3種類の「若狭御食国(みけつくに)弁当」を開発し、県若狭合同庁舎で完成披露会を開いた。地元の海産物や農産物などをふんだんに使用。各事業者での販売のほか、県が嶺南地域での販売会、ツアーで提供する食事として旅行会社へ売り込む。。
弁当は御食国と称された若狭地域の食をPRしようと企画。同市和久里の「和久里のごはんやおくどさん」を運営する中東篤志さん=京都=が監修し、今年1月からいけす割烹(かっぽう)雅(香取)、若杉末広亭(大手町)、まつ治(竜田)がそれぞれ開発に着手した。
まつ治の「若狭路御膳」(4500円)はレンコダイの天ぷらやぐじ(アカアマダイ)の若狭焼きなどを取り入れ、若狭の豊富な海の幸をアピール。若杉末広亭はふっくらとした浜焼きサバをメインに若狭牛や谷田部ねぎなどを使ったすき焼きなど、若狭の名産品をバランス良く取り入れた弁当(4200円)を考案した。いけす割烹雅の「若狭の山海の幸弁当・輝」(5500円)は食材選びや味つけだけでなく、ちらしずしに使うふくいサーモンを酢と塩でしめたりするなど安全性にも配慮した。
中東さんは「1食の弁当で相手に魅力を伝えることが一番大切。どの弁当を食べても、若狭の海の幸や山の幸のおいしさを感じられる」と話した。
購入は事前予約が必要。
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