福井県嶺南6市町の寺院でつくる若狭観音霊場会は、北陸新幹線県内開業を記念した特別な御朱印を制作し、3月10日から若狭観音霊場34寺院で配布を始める。迫力ある新幹線が目を引く美しいデザインで嶺南地域へのさらなる誘客を図る。
若狭観音霊場は1982年、若狭三十三ケ所霊場として整備された。1番札所の永厳寺(敦賀市)から33番札所の中山寺(高浜町)と特番の三方石観世音(若狭町)の計34カ寺で構成される。
北陸新幹線開業を機に若狭観音霊場の寺院を多くの人に知ってもらい、参拝するきっかけをつくろうと企画した。
縦約15センチ、横21センチの紙に北陸新幹線の車両や「十一面観音」「馬頭観音」など5種類の観音を表す梵字(ぼんじ)を切り絵で表現した。また紅葉や桜、青葉山(高浜町)や若狭湾が描かれ、若狭の名所や四季を感じさせるデザインとなっている。各寺院がそれぞれの御朱印を書き記して完成する。
同会の会長を務める羽賀寺(小浜市羽賀)の玉川正隆住職は「若狭には古いお寺や仏像がたくさんある。新幹線で多くの方が敦賀に訪れると思うので、ぜひ若狭に来てほしい」と話した。
1枚千円。34カ寺で計千枚を配布する予定で、今後の増刷も検討している。問い合わせは各寺院。
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