巨大なデジタルサイネージに映し出された気比の松原=7日、敦賀市の北陸新幹線敦賀駅(杉本哲大撮影)

 北陸新幹線敦賀駅(福井県敦賀市)の2階乗り換えコンコースに巨大なデジタルサイネージが設置された。嶺南地域の四季折々の景色やイベント、自慢の食、観光名所を迫力満点の映像で紹介し、乗り換え客らを各地にいざなう。

 敦賀駅は当面の終着駅となり、2階コンコースを行き来する新幹線と在来線特急の乗り換え客は年間980万人と試算される。乗り換え客は目的地が決まっていると想定されるが、魅力的な情報を発信し、観光目的で再訪する人を増やそうと嶺南6市町でつくる嶺南広域行政組合が設置した。

 幅10メートル、高さ2・8メートルで408インチに相当し、北陸新幹線の駅構内では最大のサイズ。事業費1億1800万円を投じた。映像は同組合や各市町などが制作した。

 3月7日、報道陣に公開され、日本三大松原の一つで国の名勝、気比の松原(敦賀市)や夕焼けを背にした青葉山(高浜町)などの名所、海鮮丼やくずまんじゅうといった食が画面いっぱいに映し出された。同組合の担当者は「インパクトのある映像になった。嶺南に興味を持ってもらい、来たくなるきっかけになるはず」と手応えを話した。

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