• 〝北陸のハワイ〟水島をイメージした青色ビール=敦賀市中央町2丁目のマップトラベル
  • 「おぼろ昆布」などを詰め込んだ気比神宮大鳥居を模したパッケージ=敦賀市神楽1丁目の奥井海生堂神楽本店
  • 「つるが」と「わかさいくる」ロゴの焼き印が入った敦賀名物「かたパン」
〝北陸のハワイ〟水島をイメージした青色ビール=敦賀市中央町2丁目のマップトラベル

 北陸新幹線敦賀開業が3月16日に迫った。敦賀市では地元の名所をイメージしたビールや、特産品の詰め合わせなど新しいお土産品が続々と誕生している。

「水島」気分、青ビール 爽快新感覚

 “北陸のハワイ”と呼ばれる敦賀市の無人島「水島」をイメージしたクラフトビール「MIZUSHIMA BLUE」が16日、発売される。鮮やかな青色とパイナップル風味でリゾート気分に浸れる新感覚ビールに仕上がっている。

 旅行会社マップトラベル(同市)が北陸新幹線敦賀開業に合わせ「敦賀を代表するようなお土産を作りたい」と開発した。アルコール度数は4%で苦みも控えめ。味は「濃厚なチョコレートケーキやカヌレにぴったり」だという。

 「飲んだときに水島やハワイの海を思い浮かぶように」と鼻に抜ける爽快なフルーツ感を意識して加えたパイナップル香料がアクセントに。隠し味に敦賀の特産「おぼろ昆布」の製造過程で出る端材を入れた。

 ラベル、パッケージは、ハワイ在住の人気イラストレーター、キム・シエルベックさんが担当。「敦賀とハワイの友好関係の懸け橋にしたい」と年間売り上げの1%を、山火事で甚大な被害が出た米ハワイ・マウイ島の復興支援に寄付する。

 開発担当者は「青いビールをきっかけに水島を見に行き、誰もが驚く美しさを知ってもらえたらうれしい」と話している。

 330ミリリットル880円(税込み)。3本入りギフトボックスセット2860円(税込み)。同社店頭と同社ECサイト、JR敦賀駅構内「おみやげ処敦賀」と日本海さかな街「雑魚屋」で販売する。問い合わせは同社=電話0770(24)4500。

パッケージは大鳥居 昆布詰め合わせ

 敦賀市にある昆布加工販売の老舗・奥井海生堂は、日本三大木造大鳥居の一つに数えられている気比神宮大鳥居を模したパッケージに、地元名産「おぼろ昆布」などをセットにしたお土産を発売した。同社の担当者は「昆布を味わい、気比神宮や北前船といった歴史に触れてほしい」と話している。

 同社は1871年創業。パッケージは朱色が鮮やかな大鳥居と、1689年に「おくのほそ道」の旅で気比神宮を参拝し「月清し遊行のもてる砂の上」と詠むなど数々の“月の句”を残した松尾芭蕉を3層構造で立体的にデザインした。側面では昆布手すき職人の現代の名工、高橋衛さんを紹介。上部には同社が明治時代に配布していた北前船が描かれた「引き札」(広告チラシ)を印刷している。

 商品名は「海生堂の昆布 おくのほそ道 北陸紀行」。おぼろ昆布20グラム、とろろ昆布20グラム、昆布あめ100グラムの詰め合わせで千円(税込み)。神楽本店や、16日営業開始のJR敦賀駅構内「おみやげ処敦賀」、嶺南地域の道の駅などで販売する。

 問い合わせは奥井海生堂=電話0770(22)0493。

新たな焼き印2種 伝統の「かたパン」

 敦賀市民に愛され、土産物としても人気のお菓子「かたパン」に新しい焼き印を施したオリジナル商品がお目見えした。焼き印は「北陸福井 つるが」と、若狭湾サイクリングルート・通称わかさいくるのロゴマークの2種類。敦賀駅前の老舗土産物店「おみやげ処 敦賀かわと」で販売している。

 「かたパン」は小麦に塩や砂糖を加えた生地を、名前通り硬く焼き上げたお菓子。1898年から同市にあった旧日本陸軍敦賀連隊の兵士のおやつや、帰省のお土産などとして人気を集めてきた。「だるま屋」(同市金山)が今も伝統の味を守り続けている。

 1936年創業の「かわと」代表の河藤正樹さんが「敦賀来訪記念の手軽な土産物を」と「だるま屋」に打診してオリジナル商品が実現した。「つるが」の焼き印は敦賀の読みを知ってもらいたいと平仮名で表記。わかさいくるロゴは同店付近がルート発着点で、河藤さん自身も自転車愛好家であることから制作した。自転車の絵などが入っている。

 マーガリン味で、6枚入り400円(税込み)。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)