敦賀・若狭エリアってどんなところ?

福井県の南西部に位置し、若狭湾に面した敦賀・若狭エリア。

美しい海岸線やビーチだけでなく、神秘の湖三方五湖や、滋賀県・京都府との境に広がる山々など、美しい自然に恵まれた場所です。

この地は、古くから大陸との玄関口として重要な役割を果たすとともに、塩や魚介類などの海の恵みを現在の奈良や京都に運び、都の食を支えてきた地域でもあります。

都との交流は物資の運搬に留まらず、神事や祭事に古の京都や奈良とのつながりのあるものも数多く守り継がれているなど、人や文化が行き交いました。古代からの歴史が息づくエリアで、多くの歴史的な建造物や美しい神社仏閣が残っています。

敦賀・若狭エリアで、四季折々の自然や食に癒され、歴史・文化に触れてみてください。

 

鉄道と港のまち 敦賀市

古くから大陸との玄関口として栄えた港町。北前船の寄港地として海運が盛んになり、明治15年(1882年)、敦賀一長浜間に鉄道が開業、その後、ロシア-ウラジオストクとの直通定期航路が開設されると、東京とバリを結ぶ欧亜国際連絡列車の中継地となりました。

2024年3月には北陸新幹線が開業。

駅には複合施設「TSURUGA POLT SQUARE 『otta(オッタ)』」が隣接しており、施設内には老舗茶屋が営むカフェや公設書店「ちえなみき」が入っています。

「本を通じて人と地域がつながる、新しい“知の拠点”」を目指すちえなみきは配置にも様々なアイデアが盛り込まれており、オープン以来多くの人が訪れる人気スポットです。

世界樹をイメージしたという書棚に約3万冊もの幅広いジャンルの本が並びます

 

敦賀は古くから天然の良港として知られ、大陸の玄関口として栄えてきたまちです。

松林と砂浜、海のコントラストが美しい気比の松原海水浴場


海沿いには港町敦賀の雰囲気が感じられる金ヶ崎緑地敦賀赤レンガ倉庫などの施設があり、潮風を感じながら、のんびり散策できます。

 敦賀港付近にならぶ赤レンガ倉庫。内部をレストランや売店などとしてリノベーションしている
 デッキなどが美しく整備された金ヶ崎緑地

 

他にも日本三大松原と呼ばれる「気比の松原」や、エメラルドグリーンの海が広がる無人島「水島」など、豊かな自然も楽しめます。

 

敦賀のまちなかにある氣比神宮の大鳥居 
透明度抜群の水島。青い海でおもいっきり夏を満喫できます。

 

北陸道の総鎮守「氣比神宮」や恋の宮「金崎宮」といった、由緒ある寺社にもぜひ立ち寄ってみて。

 

美しい海と湖に出合えるまち 美浜町

白い砂浜と美しい海で知られる水晶浜

 

海水浴場がたくさんある敦賀・若狭エリアの中でも、美浜町にある「水晶浜」は県内外から観光客が訪れる人気の海水浴場です。

日本の水浴場88選に選ばれており、砂粒が細かく、きらめく白い砂が特長で、広い水平線に沈む夕陽は絶景です。

また、海だけではなく、美浜町と若狭町にまたがる「三方五湖」も必見。

「三方五湖」は久々子湖・日向湖・三方湖・水月湖・菅湖からなる湖。

全長11.2kmの県道「三方五湖レインボーライン」をのぼり、梅丈岳山頂にある「レインボーライン山頂公園」へ。テラスや広場、足湯などがあり、四季折々に変化する景色を眺めながらゆったりと過ごすことが出来ます。

写真撮影する時には、無料でレンタルできるレインボーパラソルがおすすめ

 

食で見逃せないのが、サバなどの魚を米ぬかで漬け込んだこのエリアの人々のソウルフード「へしこ」。

 

 

軽く炙ったり、お茶漬けやパスタにしたり、ソフトクリームにしたりなど、町内の飲食店ではさまざまなアレンジ料理を提供しています。

2023年にオープンした「道の駅 若狭美浜はまびより」では、そのほかにも様々な美浜の食に出合えるので、ぜひ足を運んでみては。

 

道の駅内には地元の農水産物を中心に取り扱う直売所のほか、地元食材を使ったレストランやカフェ、バーも併設

 

歴史と新しさに満ちているまち 若狭町

名水百選に選ばれている「瓜割の滝」

 

若狭町では縄文時代の遺跡・古墳群をはじめ、歴史に触れられるスポットが数多くあります。

かつての人々の暮らしを感じられるのが、「鯖街道」の福井県側最大規模の宿場町だった「熊川宿(くまがわじゅく)」。

熊川宿の街並み。かつての宿場町の風情が残り、重要伝統的建造物群保存地区ともなっている


おだやかに時間が流れるレトロな風景がここにはあり、ゆったりと散策をするのにぴったりです。

若狭町でぜひ訪れ訪れていただきたいのが、「福井県年縞博物館(ねんこうはくぶつかん)」。

「年縞」とは湖底などの堆積物によってできた縞模様のこと。

三方五湖の一つ「水月湖」の底には世界最長の約7万年分もの年縞が堆積しており、この年縞は年代を測定する「世界標準のものさし」として、年代測定の精度を従来より飛躍的に高めました。

館内に展示されている45mの年縞のステンドグラスは圧巻です。

水月湖から採取した「年縞」の実物を見ることができる福井県年縞博物館

 

 

古都の趣きを感じるまち 小浜市

荘厳なたたずまいの明通寺。鎌倉時代建立の本堂と三重塔はいずれも国宝

 

「海のある奈良」と呼ばれる小浜市。

羽賀寺」の十一面観音菩薩立像や、「妙楽寺」の二十四面千手観音菩薩立像など国の重要文化財の仏像のほか、県内唯一の国宝建造物である「明通寺」の本堂・三重塔など、見どころがたくさんです。

仏さまとゆったり向きあう時間をすごしてみてはいかがでしょうか?

古いまちなみを堪能するなら、風情溢れる町並みの残る「三丁町」がおすすめ。

北前船や丹後街道で活気あふれる頃ににぎわった元茶屋町で、至るところに当時の面影が残っています。

 

元茶屋町の面影が残る三丁町。重要伝統的建造物群保存地区

 

北前船で財を成した古河屋が、藩主などをもてなすために建てられた県指定有形文化財「旧古河屋別邸」を活用した「GOSHOEN(護松園:ごしょうえん)」で、伝統工芸「若狭塗」や北前船の歴史に触れてみるのもおすすめです。

コーヒースタンドも併設されているので、コーヒーを飲みながらシェアスペースでくつろぐこともできます。

 

また、海の幸や山の幸に恵まれていますので、新鮮な魚介やくずまんじゅう(夏季限定)など、小浜のグルメを味わってみてください。

 

 


 


 

 

海と山、どちらも楽しめるまち おおい町

おおい町の中心街と大島半島を結ぶ青戸の大橋

 

海に面した大飯エリアと山深い名田庄エリア、大きく違う2つの表情を楽しめるおおい町。

海側の人気スポットは総合レジャー施設「うみんぴあ大飯」。

 

 道の駅や温浴施設、スケートパーク、体験型「こども家族館」、巨大なバーチャル映像が楽しめる「エルガイアおおい」などがあり、1日中楽しめます。

こども家族館」は巨大なボールプールや、屋内では国内最大級のクライミングウォールがあるほか、屋外にも遊具もある、家族連れに人気のスポット。

ボールプールの壁面にクライミングウォールがそびえ立つ

 

また「みんなでつくる公園」をコンセプトにした商業施設「SEE SEA PARK」には、アウトドアショップやおしゃれなカフェなどが入居しているほか、定期的に様々なイベントが行われています。

一方、山側の名田庄エリアの特産は、豊かな自然が育んだ自然薯。

「じねんじょそば」や「じねんじょクッキー」などのオリジナル商品は、お土産に喜ばれること間違いなし。

道の駅 名田庄では特産品の販売のほか、ここでしか食べることのできない「自然薯ジェラート」も味わえます。

美しい星空や、幻想的なホタルの乱舞など、季節折々の自然を楽しむことができます。

 

絶景ビーチでスローに過ごすまち 高浜町

国際環境認証の「BLUE FLAG」を取得した若狭和田ビーチ

 

約8kmにわたる白い砂浜にいくつもの海水浴場がある高浜町。遠浅で抜群の透明度を誇るきれいな海ばかりです。

特に「若狭和田ビーチ」は、アジアで初の国際環境認証「BLUE FLAG(ブルーフラッグ)」を取得した人気のビーチです。

日本の夕陽百選に選ばれた絶景もぜひお見逃しなく。

 

もちろん海以外にも見どころはたくさん。

高浜町のシンボルとして親しまれている「青葉山」は、若狭富士とも呼ばれるほどの風格です。

海岸から高浜町のシンボルともいえる青葉山を望む

 

内浦湾に面した斜面で見られる絶景が「日引の棚田」。

階段状に区切られた約200枚の水田が広がり、漁村、海、棚田が織りなす日本の原風景は「日本の棚田百選」にも選ばれました。

日本の原風景というべきのどかな景色が広がる日引の棚田

 

春には水が張られきらきらと輝き、初夏には青々と、秋には黄金色と、季節によって表情が変わる風景に、うっとりすること請け合いです。

高浜町の海の幸を満喫したいなら高浜町漁港に隣接する、海のごちそうに特化した魚と食の複合型マーケット「UMIKARA(うみから)」へ。

獲れたての魚介が店頭に並ぶ「UMIKARA Market」や、お土産にピッタリの特産品を取りそろえたショップ、新鮮な魚介や地場野菜が食べられる「うみから食堂」があり、海を眺めたり、海⾵を感じたり、お買い物を楽しんだりとゆったりと過ごすことが出来ます。