福井県美浜町制70周年を記念した冬季トピックス展「国吉城址(じょうし)と美浜町の歩み」が、町若狭国吉城歴史資料館で開かれている。国吉城跡の保存整備や活用の取り組みを振り返っている。4月14日まで。
美浜町は1954年2月11日、山東、耳、北西郷、南西郷の4村が合併して誕生。今年、70周年を迎えた。同館は4月で開館15周年となる。昨年12月には入館者10万人を突破し、近年は訪日客(インバウンド)も多いという。
トピックス展では、城跡の発掘調査が2000年度から始まったと紹介。国吉城は、戦いのための城から城主の権威を誇示する城へと変貌したことが解明されたとしている。
03年に策定した「国吉城址史跡公園環境整備計画」に沿い、遊歩道整備や説明板などの設置に取り組んできたことも写真とともに説明。草刈りは同館支援員「国吉与力衆」や地元住民でつくる一般社団法人「佐柿国吉100年プラン推進委員会」の協力を得ていると伝えている。
03年から開かれている国吉城まつりの歩みも紹介しているほか、同館が製作したチラシやうちわなども展示している。水野佑一学芸員は「城跡や資料館に何度も来たことがある方には懐かしんでもらい、初めての人は新鮮な気持ちで展示を楽しんでほしい」と話した。
2月末までは、町制70周年を記念した御城朱印を販売している。1枚300円で1人3枚まで。問い合わせは同館=電話0770(32)0050。
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