福井県敦賀市内の商店主らが講師になり、専門知識や技術を市民らに教える「敦賀まちゼミ」が市内の店舗などで行われている。2月2日に始まった今期は、21日現在で受講者枠約450人に対し、366人が申し込む人気ぶりで、既に定員に達した講座も。参加者はプロ直伝の知識や技に触れながらワインを楽しんだり、生菓子作りに励んだりしている。
敦賀商工会議所が主催し、今回で6回目。3月15日まで、シーグラスを加工した小物作りや自分に合った枕作り体験、会社見学など全38講座が開かれる。
敦賀市三島町1丁目の酒食品店「酒文化食文化ウタ」では今月17日、「街かどで、お酒のいろは塾」と題したワインの特徴を学ぶ講座が開かれた。参加者は、それぞれ異なる白ブドウを材料にした白ワインを試飲し、香りや味わいの違いを感じた。ウタ社長でソムリエの打它(うた)将さんからは、すしは軽めの赤ワインと相性が良いことなど料理との組み合わせや、アルコール発酵のメカニズムも学んだ。
参加した女性は「シャンパンとスパークリングワインの違いが分かった。授業を受けるように知りたいことをどんどん質問できるのがこのゼミの魅力」と話していた。
同市神楽町1丁目の菓子店「小堀日之出堂」では19日、桜やうぐいすをイメージした生菓子作り体験があった。練り切りでこしあんを包む微妙な力加減など、プロの技を教わった。
講座は店舗ごとに定員や開催日時が異なる。複数受講も可能。全講座とも無料だが、材料費が必要な場合もある。同会議所の担当者は「まちゼミが市民に敦賀の魅力を再発見してもらうきっかけになったら」と話している。
講座の詳細は「敦賀まちゼミ」公式ホームページで紹介。希望者は店舗に電話で申し込む。先着順。問い合わせは同会議所=電話0770(22)2611。
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