福井県若狭町の熊川宿での古民家宿運営などを手掛ける「デキタ」がこのほど、同町海士坂産の梅干しを使った万能調味料「生梅からしプレミアム」の販売を始めた。爽やかな梅の酸味と地からしの香り、辛みがマッチしており、担当者は「商品で若狭町の特産である梅が全国に広まれば」と期待している。
デキタはこれまでも、「和食に合う粒マスタード」や「熊川葛(くず)の葉茶」など、若狭地方の食材を使った商品開発に取り組んできた。生梅からしプレミアムは、あかふじ屋(大阪市)が大阪府内の事業所に製造を依頼して販売していたが品切れになっていた。販売を再開するに当たり、より地域にこだわった商品にしようと、デキタが製造を担うことになった。
梅干しは農薬や化学肥料を使わずに栽培した「紅映(べにさし)」を使用している。地からしは福井市の老舗「麩市(ふいち)」のものを使っており、香りも辛さも豊か。ご飯にのせて食べても合うほか、焼き肉や焼き魚、おでん、そうめんなど、さまざまな料理のアクセントになるという。
包装には若狭和紙を採用した。デキタの山川さんは「若い農家や移住者が多い海士坂と今後も交流を続けていきたい」と話していた。
90グラムで1200円(税込み)。デキタが運営するECサイト「八百熊川STORE」やあかふじ屋のECサイトで購入できる。問い合わせはデキタ=電話0770(62)1777。
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