3月2日に福井県小浜市の若狭神宮寺周辺で行われる伝統行事「お水送り」に向け、地元住民らが2月18日、同寺境内で神事を営む場所を囲う結界を設置した。
結界は、鵜(う)の瀬へ向かうたいまつ行列が出発する前に行う大護摩法要で、火をたく場所に人が入らないようにするためのもの。護摩檀の周囲に縦約14メートル、横約17メートルの柵で囲ったほか、当日たいまつ行列が歩くルートにも柵を設置した。
この日はうのせ講・お水送り保存会、神宮寺区壮年会などから計約50人が参加。青空の下、参加者はくいを打ち付けたり、丸太をひもでくくりつけたりするなど、協力して作業していた。当日に使用するかがり火や大たいまつの下準備なども行った。
同保存会の代表は「いろんな人に手伝ってもらって成立するのがお水送りの良さの一つ。当日は事故なども起こらず、つつがなく神事ができれば」と話した。
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