• 敦賀の新キャラクターと専門学校生=15日、市役所
  • 欧亜国際連絡列車キャラと鬼木そらさん
  • 旧北陸線トンネル群キャラと渡邊楓さん
  • 敦賀市立博物館のキャラと山本優花さん
  • 人道の港敦賀ムゼウムのキャラと長谷川茉生さん
敦賀の新キャラクターと専門学校生=15日、市役所

 福井県敦賀市は2月15日、北陸新幹線敦賀開業後の観光誘客推進に向けて制作した「鉄道と港の歴史キャラクター」5人を発表した。歴史的建造物などを元気いっぱいの少女やイケメン紳士に擬人化し、衣装や髪形など隅々に“敦賀らしさ”を盛り込んだデザインに仕上がった。市では各施設でのPRやグッズ制作などへの活用を想定している。

 キャラクターは欧亜国際連絡列車、敦賀赤レンガ倉庫、人道の港敦賀ムゼウム、敦賀市立博物館、旧北陸線トンネル群を擬人化した5人。県と市、学校法人・滋慶学園グループによる共同プロジェクトで、同学園グループでデザインやアートを学ぶ名古屋や東京、大阪などの専門学校生から計318点が寄せられ、2回の審査を経て最優秀賞を決定した。

 欧亜国際連絡列車キャラは「明るく元気いっぱいでまっすぐな女の子」。髪形は機関車の蒸気をイメージしたふわふわのサイドテールとした。赤レンガ倉庫キャラは施設外観を思わせる赤い着物が印象的で制作した名古屋デザイン&テクノロジー専門学校2年の学生は「プロモーションなどに活用され、何かしらの形になることが本当にうれしく光栄に思う」と笑顔で話した。

 ムゼウムキャラはポーランド孤児やユダヤ人難民を受け入れた人道の港エピソードからポーランド伝統衣装風のスカートを身に着け、手には孤児救済の象徴であるリンゴを持たせた。国重要文化財・旧大和田銀行本店本館を活用している市立博物館キャラのコンセプトは建物の荘厳な造りと魅力的な洋風装飾から「上品でおしゃれな紳士」とした。旧北陸線トンネル群キャラは樫曲トンネル街灯をモチーフにしたカンテラを持った優しい表情のイケメンになっている。

 お披露目会が同日、市役所であり、米澤光治市長は「それぞれのキャラクターを紹介する中で施設の歴史を伝えることができる、素晴らしいキャラクターを作っていただいた。北陸新幹線で多くの方が敦賀に来たとき、それぞれの施設に興味を持ってもらい、いざなう役割を果たしてくれることを期待している」と高く評価した。

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