若狭メモリーライナー実証運行ルートの乗降場(パンフレットから抜粋)

 福井県小浜・おおい・高浜広域観光推進協議会は、北陸新幹線敦賀開業日の3月16日からJR敦賀駅と嶺南西部の各地を結ぶ直通バス「若狭メモリーライナー」の実証運行を始める。3市町のJR各駅や観光施設に立ち寄り、バスの利用状況を調査しながら正式運行に向けた運行ダイヤを編成する。

 新幹線開業効果を高めるため、嶺南各地で観光客の受け皿となる観光・宿泊施設の整備は行われている一方、敦賀に来た観光客を嶺南西部に呼び込むための2次交通の充実が大きな課題となっていた。観光客の利便性向上を図るため同協議会が直通バス運行を検討してきた。

 運行はJR敦賀駅を出発し▽道の駅「若狭おばま」、JR小浜駅(小浜市)▽SEE SEA PARK、JR若狭本郷駅(おおい町)▽JR若狭高浜駅、UMIKARA(高浜町)―の順に回る「敦賀発」、JR若狭高浜駅から若狭本郷駅、小浜駅、敦賀駅の順に回る「高浜発」の2ルート。

 運行時間は、JR小浜線が運行していない時間帯に設定した。敦賀発が平日は午前9時50分と同10時50分発、土日祝日が同10時50分と同11時50分発の各2便。高浜発は、連日午後3時発の1便のみの運行となる。

 定員は平日27人、土日祝日45人。運賃は中学生以上1500円、小学生750円。ワコーサービス(敦賀市)が運行を担う。

 同協議会の担当者は「バスを活用して嶺南西部の魅力的な観光スポットを巡ってみてほしい」と話している。

 同協議会によると、実証運行の終了時期、正式運行の時期については未定としている。

 問い合わせは同協議会事務局のおおい町商工観光課=電話0770(77)4056(平日のみ)。

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