• たいまつに願い事を書き込む児童たち=10日、小浜美郷小
  • お水送りで担ぐたいまつを作る児童=10日、小浜美郷小
  • お水送りで担ぐたいまつを作る児童=10日、小浜美郷小
  • お水送りで担ぐたいまつ=10日、小浜美郷小
たいまつに願い事を書き込む児童たち=10日、小浜美郷小

 福井県小浜市の若狭神宮寺周辺で3月2日に営まれる伝統行事「お水送り」に向け、地元の小浜美郷小6年生が2月10日、自分たちが担ぐたいまつを同校で作った。長さ約3メートルの「中たいまつ」5基を完成させ「伝統をつないでいきたい」と本番を心待ちにしていた。

 同校6年生は、毎年お水送りのたいまつ行列に参加している。この日は6年生53人が、うのせ講・お水送り保存会や同会から事前に作り方を学んだ保護者の指導を受けた。

 5グループごとに分かれて作業を開始。燃えやすいように、ろうを染み込ませた縄を巻いた棒を芯に、シバとスギの枝葉を束ねた。巻きずしのように5枚のスギの板で囲み、枝葉がはみ出ないよう押し込んでからひもでまとめていった。

 板の表面に「夢がかないますように」「家族が健康で幸せに暮らせますように」などと願い事を書き込み完成。児童5、6人でたいまつを担いで周辺を歩き、本番の雰囲気を確認していた。

 双子の児童は「枝葉を押し込む作業が大変だった」「お水送りの伝統を絶やさないよう本番もみんなで頑張りたい」と話していた。

 お水送りでは、若狭神宮寺から同市下根来の「鵜の瀬」までの約2キロを大たいまつ、中たいまつ、手たいまつが練り歩く。

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