• 老舗の店頭にずらりと並ぶひな人形=敦賀市相生町
  • 老舗の店頭にずらりと並ぶひな人形=敦賀市相生町
  • 貝殻に布を巻いたひな人形
  • 石に描かれたおひな様
  • 7段飾りの“仲間入り”した竜の布人形
  • 老舗の店頭にずらりと並ぶひな人形=敦賀市相生町
  • 民家の軒先などでひな人形を展示している「熊川宿のひなまつり」=若狭町熊川
  • 住民手作りのひな人形
  • 木彫りのひな人形
  • 「若狭たかはまひなまつり」で飾られるひな人形=11日、高浜町文化会館
  • 「若狭たかはまひなまつり」で飾られるひな人形=11日、高浜町文化会館
老舗の店頭にずらりと並ぶひな人形=敦賀市相生町

 桃の節句を前に、福井県敦賀市の博物館通りの老舗や、若狭町の熊川宿にある民家などにひな人形がお目見え。高浜町でも2月18日から民家や公共施設などにひな人形を並べる「まつり」が始まる。嶺南の市町に春の訪れを告げている。

300体、老舗の店頭彩る 敦賀・博物館通り

 敦賀市相生町の博物館通りにある電器店「増田清商会」では約300体のひな人形が店頭を彩る。親子連れが見学したり、通りを訪れた人がガラス越しにのぞき込んだりして、思い思いにひな祭りの華やかな雰囲気に浸っている。

 同店は1924(大正13)年創業の老舗。増田さんが15年ほど前から展示を始めた。豪華な7段飾りは知人から譲り受けるなどして6セット分ある。今年は増田さんが手作りしたえとの竜の人形も仲間入りした。

 このほか、陶芸の人形や、ハマグリなどの貝殻に着物の古布をまいたひな人形、お内裏さまとおひなさまの描かれた石、つるし飾り、パッケージがおひなさまになっているお菓子といった“変わりびな”も店内狭しと飾られている。

 例年は3月上旬まで展示しているが、今年は北陸新幹線敦賀開業に合わせ17日まで延長展示する。増田さんは「今年は、たくさんの人が待ち焦がれていた新幹線がやってきて気分も明るくなりそう。たくさんの人に(ひな人形を)見てもらって敦賀が盛り上がるとうれしい」と笑顔で話した。

宿場町華やかに 若狭町・熊川宿

 若狭町の熊川宿では、豪華な7段飾りのひな人形などを展示する「熊川宿のひなまつり」が開かれている。民家や店舗など27軒で計34組が飾られ、古き良き宿場町が華やかに彩られている。3月10日まで。

 若狭熊川宿まちづくり特別委員会が主催し、今回で5回目。ひな人形は同委員会が寄贈を受けたものや宿内の住民が所有するもので、街道から見えるように設置している。

 軒先のピンク色ののぼり旗が展示の目印。同委員会の会長宅では、高さと奥行きが約2メートル、幅約1・5メートルの立派な7段飾りが設置されている。他の場所では、木彫りや住民手作りのひな人形などを楽しめる。

 会長は「住民の協力や寄贈で数は年々増えており、今年は地元の子どもたちも設置に協力してくれた。ゆっくりのんびり散策してほしい」と期待していた。

民家など70カ所に500体 高浜で18日から「ひなまつり」

 高浜町では、18日から「第20回若狭たかはまひなまつり」が開かれる。高浜地区を中心に民家や商店、公共施設など70カ所で約500体のひな人形が飾られる。3月3日まで。

 高浜まちづくりネットワークなどでつくる「若狭たかはまひなまつりの会」が主催。中町、本町通り沿いを中心に、和田、青郷、内浦の各地区でも一部展示する。

 期間中はスタンプラリーを実施し▽若狭高浜観光協会▽澤山宅▽高浜まちなか交流館▽松岡宅―の4カ所でスタンプを集めると、抽選で町名産品が当たる。

 3日3日には、男びなや女びなの姿で住民が町内を練り歩く「ひなまつり行列」、飲食・雑貨販売や福井の伝統工芸アイドル「さくらいと」らによる音楽イベントを楽しめる「箱庭市」がある。

 ひなまつりイベントは午前10時~午後5時。展示場所はポスターとピンク色ののぼり旗が目印。問い合わせは同ネットワーク=電話0770(72)2740。

おおいシーシーパークに50体 、25日から展示

 おおい町成海の複合商業施設「SEE SEA PARK(シーシーパーク)」では、2月25日から7段飾りなど約50体のひな人形を展示する。3月12日まで。

 同施設を運営するまちづくり会社「リライトおおい」が昨年に続き実施。関連イベントとして、3月3日に和菓子と抹茶のセット、花の販売を行う。

 午前10時~午後10時。水曜休館。問い合わせはシーシーパーク=電話0770(77)4489。

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