交通系ICカードが導入されるぐるっと敦賀周遊バス=1日、敦賀市のJR敦賀駅

 福井県敦賀市は2月1日、北陸新幹線敦賀開業を前に24日から「市コミュニティバス」と「ぐるっと敦賀周遊バス」などで交通系ICカードを導入すると発表した。敦賀駅と観光地を結ぶ2次交通の利便性を高め、県外観光客らの利便性を図る。

 導入されるのは、市コミュニティバス11路線と市内の主要観光地を巡るぐるっと敦賀周遊バスのほか、福井鉄道バス若狭線、菅浜線。市と嶺南広域行政組合などが計27台のバス車両に、搭載するカード読み取り機の購入や取り付け、システム開発の費用を支援した。

 交通系ICカードはICOCA(イコカ)やSuica(スイカ)など10種類。首都圏などで普及しており観光客らのキャッシュレス決済に対応する。乗客はバスの乗降時にICカードを読み取り機にかざし、乗車区間に応じた料金を支払う。現金による支払いも引き続き可能。車内での現金チャージはできない。

 市内で80分以内の乗り継ぎの場合、2回目運賃が無料となる乗り継ぎ割引は従来通り適用される。ただし、ぐるっと敦賀周遊バスは除く。

 米澤光治市長は「2次交通の利便性向上施策の一つと考えている。首都圏から新幹線で来た人がバスにシームレスな移動ができ、バスを使って市内観光してもらえると期待している」と話した。

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