• 敦賀市のプロモーション事業に活用する「昆布切符」(拡大版)を紹介する米澤市長=1日、市役所
  • 新幹線乗車券と同サイズの「昆布切符」(右)とセットで配布するおぼろ昆布
敦賀市のプロモーション事業に活用する「昆布切符」(拡大版)を紹介する米澤市長=1日、市役所

 昆布でできた“切符”を手に敦賀に来て―。3月の北陸新幹線敦賀開業が迫る中、福井県敦賀市は新幹線乗車券とほぼ同じサイズの記念グッズ「昆布切符」を制作した。食用素材で印字し、だしをとるのも可能。沿線都市で配布する。持参すると市内施設で特典がもらえるとあって、受け取った人を敦賀の旅へといざなう。

 敦賀は江戸、明治時代に北前船で北海道から昆布が運ばれ、昆布の加工技術が発達。特産「手すきおぼろ昆布」の全国シェアは80%を超える。首都圏や北陸新幹線沿線自治体でのプロモーション事業に活用しようと、伝統の昆布に着目した“史上初”のグッズとして制作した。

 縦5・7センチ、幅8・5センチと新幹線乗車券とほぼ同じ大きさ。大きな「敦賀」の文字や、北陸新幹線敦賀―東京間の距離にちなんだ「580km区間」が白く印字されている。今月9、10日は長野市の「長野灯明まつり」、12日はさいたま市の「さいたまマラソン」会場に設ける敦賀PRブースでおぼろ昆布とセットにして配布する。限定千枚を制作した。

 「昆布切符」は敦賀開業の3月16日から1年間、市内公共施設で提示すると、オリジナルグッズがもらえたり、入館料が割引されたりといった特典がある。商店街の店舗でも特典を準備中で、長野市やさいたま市で受け取った人に、敦賀に来訪してもらおうという仕掛けになっている。

 米澤光治市長は2月1日、会見で「北関東や長野で敦賀の知名度はそれほど高くなかったが、(昆布切符は)注目される素材だと思う。敦賀を一気に知ってもらうきっかけになればと期待している」と笑顔で話していた

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