福井県高浜町内浦地区の特産品「うちうらレモン」の収穫が11月21日、同町山中の五色山公園で始まった。収穫量は過去最高の約2トンを見込んでおり、生産者らがたわわに実った黄色い果実の刈り取り作業に追われている。
うちうらレモンは、地元住民でつくる「広瀬山自然公園管理組合」が特産化を目指し2015年度に栽培を始めた。現在はマイヤー、リスボン、ビラフランカの3品種計約300本を無農薬で育てている。
晴天に恵まれたこの日は、地元の内浦保育所園児と内浦小児童がマイヤーの収穫を体験した。黄色く熟した果実を選び、一つずつはさみで切り落としていった。果実は直径6センチ、重さ150グラムほどで、数十分で収穫コンテナがいっぱいになった。
今年は秋の気温が比較的高かったことからレモンの成長が良く、内藤組合長は「果実が大きく出来栄えは上々」と満足そうに話す。収穫は12月中旬まで続く予定で「うちうらレモンを鍋に入れたりしておいしく味わって」とアピールしている。
500グラム入り300円。直売所「高浜市場きなーれ」(同町宮崎)、JA福井県直売所「若狭ふれあい市場」(小浜市)などで販売する。シーフードマーケット「UMIKARA(うみから)」(同町塩土)の食堂メニューにも使われる。問い合わせは内藤組合長=電話090(5892)1650。