
壁紙やセメントを使ったアクセサリーを制作している平野さん。手にしているのは壁紙のサンプル=敦賀市金ケ崎町の岩崎工務店
カタログに使用された壁紙やセメントを使って作られたアクセサリー
壁紙やセメントを使ったアクセサリーを制作している平野さん。手にしているのは壁紙のサンプル=敦賀市金ケ崎町の岩崎工務店
福井県敦賀市金ケ崎町の岩崎工務店の建築士でインテリアコーディネーターの平野さんが、廃棄するサンプル用の壁紙を使ったアクセサリーを制作・販売している。身近にあった壁紙やセメントといった資材に着想。嶺南を中心にマルシェなどで販売し、感性を生かした商品展開を進めている。
平野さんの祖父、父はともに大工。自身の名前も大工道具が由来で、中学時代には今の仕事に就こうと決めた。2018年に弟とともに家業を継ぎ、住宅リフォームなどを手掛けている。
アクセサリー制作のきっかけは、もともと好きだったマルシェに出店を始めたこと。ハンドメードで「自分らしくて他の人とかぶらないもの」を作ろうと、住宅施工の打ち合わせで使用するカタログやサンプルの壁紙に目を付けた。24年春から販売を始めた。
作るのはピアスやイヤリング、ブローチなど。壁紙は直径1・5センチほどの楕円(だえん)に切り取り、紫外線を当てると固まる樹脂「レジン」で固めて光沢を出す。対してセメントはマットな質感に仕上げ、角張った形に成形する。どれも軽くて丈夫で「身に付けて痛くない、邪魔にならない」のが売りだ。
現在は嶺南地域を中心にマルシェやイベントに月に1度程度出店するほか、美浜町早瀬のカフェ「青会食堂」で販売している。「将来的には嶺北での委託販売や、金ケ崎の工務店を改装して雑貨店のようにできたら」と構想も温める。
敦賀港の目の前にある工務店にちなみ、ブランドは「ミナトクラフト」と名付けた。本業と3人の子育ての傍ら、毎朝30分ほどの時間で制作を続けている平野さん。「私もここで、港とともに頑張っていきたい」と笑顔で話した。
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