シソを使った新商品を発表する5年生児童=11日、高浜小

 福井県高浜町内で廃棄されるアカジソを有効活用しようと、高浜小5年生が新商品「しそーめん」を考案し10月11日、発表した。シソの風味があり赤みがかったオリジナルそうめんでリピーターの獲得につなげる。地元のまちづくりグループと連携し、年末年始ごろからの販売を目指す。

 アカジソは、青葉山麓研究所(同町)が東三松の遊休農地で栽培し、葉の部分を県外に出荷している。生薬として使わなかった葉の部は廃棄されてきた。

 この課題に対し、同校児童とまちづくりグループ「高浜明日研究所」(明日研)が「コドモノ明日研究所」活動の一環として取り組んだ。

 シソを使った新商品は、昨年の6年生が染め物を商品化したものの▽リピーターが少ない▽色合いが地味―などの理由から売れ行きは低調だった。今年の5年生は、課題を踏まえた上で新商品を考案。シソを使ったクッキー、ポテトチップス、うちわなど26のアイデアを提案し、商品の面白さや実現可能性からそうめんを選んだ。

 考案したそうめんは、シソの葉をペースト状にして混ぜ合わせた乾燥麺を想定。多くの人に手に取ってもらえるよう、シソの配分量を調整し麺が赤みがかった色になるようにする。商品のパッケージを飾るロゴキャラクターやキャッチコピーも考えていく。

 この日は、5年生約30人が全校児童や明日研メンバーらの前で新商品を発表した。児童は「食べてもらえるよう商品を工夫しPRを頑張りたい」と話していた。

 6年生の発表もあり、地域のごみをテーマに今後取り組みたい八つのアイデアを提案した。25日まで高浜公民館でお気に入りのアイデアを選んでもらう投票を行っている。

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