• 一棟貸しホテルやキャンプサイトがある宿泊エリア=6日、若狭町河内
  • SUPやカヤックのツアーなどアウトドア体験拠点施設
一棟貸しホテルやキャンプサイトがある宿泊エリア=6日、若狭町河内

 福井県若狭町河内に10月15日にオープンする複合アウトドア施設「山座熊川」の報道陣向け内覧会が6日、現地で行われた。一棟貸しホテルやキャンプサイトがある宿泊エリアとアウトドア体験拠点施設からなり、近くの熊川宿と合わせ、自然の豊かさと歴史深さを味わえるエリアになることが期待される。

 山座熊川は町が2020年度から進めている「若狭アドベンチャーツーリズム拠点整備事業」の中核施設。熊川地区の活性化に取り組む第三セクター「クマツグ」と官民連携で整備を進めてきた。

 宿泊エリアは敷地面積約5万平方メートル。ホテルは6棟あり、いずれも木造2階建て、延べ床面積約80平方メートル。ダイニングは開放的な吹き抜けで、テラスではたき火もできる。1棟5人まで宿泊でき、夕飯はバーベキュー(BBQ)か土鍋料理から選べる。

 キャンプサイトは12区画あり、いずれも約130平方メートルで車1台が乗り入れられる。各区画に電源とシャワー、トイレ、ミニキッチンを備えている。1区画の定員は5人。手ぶらで来てキャンプを楽しめるプランも用意する。

 ホテル3棟、キャンプサイト4区画はペット同伴可。受け付けや売店、日帰りBBQができるテラスを備えた管理棟もある。

 アウトドア体験拠点施設は7月から先行して営業している。ダム湖でのスタンドアップパドルボード(SUP)やカヤックのツアー、山道でのガイド付きハイキングといったメニューを提供しており、砂利道なども走行できる自転車を使ったツアープログラムも開発中という。全て事前予約制で、専用サイトで受け付けている。

 宿泊エリアは11月までは関係者と抽選で選ばれた若狭町民のみ受け入れ、12月からは冬季休業。3月下旬から営業を再開し、一般客の受け入れも始める。予約は10月15日から山座熊川のホームページでできるという。

 クマツグの社長は「山座熊川だけでなく熊川宿と一体的に周遊滞在してもらえるようになっていけば」と話していた。

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