
激しく棒をぶつけ合い、勇壮な舞を奉納した伝統行事「酒事」=30日、小浜市堅海の久須夜神社
神社を参拝して住民で酒を酌み交わし、台風よけと豊作を祈る福井県小浜市堅海の伝統行事「酒事(さかごと)」が8月30日、同区の久須夜(くすや)神社で営まれた。太鼓の音に合わせて打ち合った棒の火薬がはじけ、白煙を上げる勇壮な棒振りが奉納され、住民を沸かした。
収穫期を前に江戸時代から続くとされる。立春を起算日にした「二百十日」に行われていたが、近年は8月の最終日曜に営まれている。堅海区は外部からは見えにくい立地で、かつては隠し田があったとされ、海に面していながら農業が盛んだったという。
午後3時半ごろ、同神社に集まった住民らは本殿を参拝し、同じ境内にある小玉神社なども参った。神事の後、棒振り2人を先頭に、太鼓とかねの行列が登場。互いに繰り出した棒が打ち合わされると先端に仕込まれた火薬が「パーン!」とはじけ、白煙が漂った。クライマックスが近づくにつれ、さらに激しくぶつけ合い、住民から拍手が起こった。
その後、神社近くの公会堂に会場を移して酒宴が行われ、住民同士で親睦を深めた。区長は「高齢化で後継者は不足しているが、今年も無事開催できてよかった。これからも続けていきたい」と話していた。
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