
台船から陸揚げされて岸壁に降ろされるガントリークレーン。写真奥が既設の1号機=27日、敦賀市の敦賀港鞠山南岸壁
福井県敦賀港でコンテナを船から陸揚げしたり積み込んだりする新たなガントリークレーンが完成し、8月27日に鞠山南岸壁で据え付け作業が行われた。来年4月から供用開始し、大型化する船舶や増加するコンテナ貨物に対応するほか、既設の1号機が故障した際のバックアップ機能を果たす。
2号機は既設のガントリークレーンの東側に増設し、高さ約84メートル、長さ約63メートル。岸壁から海側へアーム(腕)が伸びる範囲(アウトリーチ)は38メートルで、1号機に比べて1・2倍。1号機は載貨重量2万トン級の船舶への荷役しかできなかったが、2号機は5万トン級の船にも対応できるという。
県は2023年度から増設に向けた事業に着手した。大分県内に工場を持つ企業にクレーン製作を発注し、製造費を含めた総事業費は約17億円。製作がこのほど完了し、クレーンを載せた台船が20日に大分港を出港、27日に台船から敦賀港に陸揚げされた。
鞠山南岸壁へのガントリークレーン設置は16年ぶり。県敦賀港湾事務所の所長は「船舶の大型化に対応でき、敦賀港の取扱貨物量の増加が期待できる。万が一、1号機が故障した際の代替の役割も果たせ、敦賀港の信頼にもつながる」と話していた。
敦賀港の25年の取扱貨物量(速報値)は統計の残る1970年以降で過去2番目の規模で、コンテナ取扱量は定期コンテナ船が就航した90年以降で最多だった。貨物の輸送手段をトラック運送から船舶に転換するモーダルシフトなどを背景に取扱量は堅調に推移している。
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