
高さ約20メートルのモジに火がつき、いくつもの火の玉が弧を描いた松上げ=22日夜、小浜市下田
小浜市やおおい町の南川流域に伝わる火祭り「松上げ」が8月22日夜、同市下田の河川敷などで営まれた。柱の先に設けられた「モジ」に火を付けようと、住民は燃え盛るたいまつ「ジン」を振り回して勢いよく投げ込んだ。暗闇に包まれた山あいの夜空に、いくつもの火の玉が弧を描き、舞い上がる炎が辺りを明々と照らしていた。
同市口名田、中名田地区、同町名田庄地域に伝わる伝統行事。南川をさかのぼれば京都方面に通じており、京都の愛宕山で行われる火祭りを取り入れたという説と、盂蘭盆の送り火が起源という説がある。モジはわらや花火などを逆円すい状に束ねたもので、ジンは燃えやすい松ヤニの多い松の根を15~20センチほどに刻んで束ねている。
同市下田の竹本と清水の2集落は、南川支流の田村川に架かる薬師橋近くに約20メートルの柱を設置。午後7時過ぎにジンを投げ始めた。「惜しい」「この高さや」などと何度も投げ続け約20分後、ついにモジに火がつき、仕込んであった花火が上がった。周囲からは大きな歓声が沸き起こっていた。
同市上田区では大人用とは別に高さ約6メートルの柱を設置し子どもたちも挑戦。2年連続最初に火をつけた中名田小2年の児童は「狙ったところにはいかなかったけれど、火が付いて花火があがってうれしかった」と話した。
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