
緑と白のコントラストが美しい若狭国吉城歴史資料館周辺のハンゲショウ=3日、美浜町佐柿
福井県美浜町佐柿の町若狭国吉城歴史資料館周辺でハンゲショウの葉が白く色づき、見頃を迎えている。7月3日は夏の暑さの中、風に揺られ、深緑とのコントラストが清涼感を漂わせていた。
ハンゲショウはドクダミ科の多年草で、湿地や水辺に自生する。毎年「半夏生」の時期に小さな穂状の花をつけることや、葉が一部を残し化粧をしたように白くなることが名前の由来。葉が白くなるのは、花粉を運ぶ虫を引き寄せ受粉を促すためといわれており、散り始めると葉は再び緑色に戻る。
同資料館では、西側の敷地約4千平方メートルや入り口付近に群生しており、平年並みの6月末から見頃を迎えている。7月中旬まで楽しめるという。
花期に合わせ、同資料館は21日まで、ハンゲショウの写真がプリントされた期間限定の御城朱印を1枚300円(税込み)で販売している。学芸員は「ハンゲショウは国吉城の夏の風物詩。城跡散策と一緒に楽しんでほしい」と話している。
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