
冷たい雲城水で冷やされたくずまんじゅう=小浜市一番町の伊勢屋
見た目ひんやり、食感つるり-。福井県小浜市の夏の銘菓「くずまんじゅう」が市内菓子店で販売されている。中身のあんこが見えるほど生地に透明感があり、同市一番町の老舗菓子店「伊勢屋」では、店内の一角に地下水をためて冷やす光景は涼感いっぱい。厳しい暑さをしのごうと多くの人が買い求めに訪れている。
同店では4月中旬から販売をスタート。生地は若狭町熊川、奈良県吉野の2種類のクズと「平成の名水百選」に選ばれた地元の「雲城水」を混ぜて火にかけて作る。直径約5センチ、深さ約2・5センチの器に生地を入れてこしあんを包み、冷やして完成させる。
店頭には水温13~14度ほどの雲城水で冷やされたくずまんじゅうがずらりと並ぶ。同店の6代目店主上田さんは「のどごしもよく何個でも食べられる。暑い夏を冷菓で乗り切ってほしい」と話した。
同店は9月末まで販売しており、各月1日は1日限定のくずまんじゅうを取り扱う。8月は生地にラズベリーのピューレを練り込んだ商品を予定している。持ち帰りは1個195円。店内飲食もできる。水曜定休。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)