• 梅肉エキス作りに取り組むおおい夢工房のメンバー=18日、おおい町本郷
  • 果汁を煮詰めて作り、さまざまな効能がある梅肉エキス
梅肉エキス作りに取り組むおおい夢工房のメンバー=18日、おおい町本郷

 福井県おおい町特産の青梅を使った「梅肉エキス」作りが、同町内でピークを迎えている。地元主婦たちが梅の果汁をじっくりと煮込んでつくるエキスは夏バテ防止や疲労回復、二日酔いなどに効くという。「さまざまな効能があり、疲労がたまりやすいこの時期にぴったり」と話している。

 町内主婦でつくる合同会社「おおい夢工房」が、1998年から生産している。ペースト状のエキスは、少量をなめたり、水に溶かして飲んだりして摂取する。今年の梅の収穫量はまずまずで、10日ごろ作業を開始した。今月下旬までに不作だった昨年より200瓶ほど多い約500瓶(30グラム入り)の生産を見込む。

 18日にはメンバー9人が作業に励んだ。前日夕方に町内で採れた山盛りの梅をざるから手に取り、次々と割っていた。

 種を取り出した梅肉をジューサーにかけ果汁を搾り出し、土鍋に入れてとろ火で約8~9時間煮詰めるととろっとした黒色のエキスに仕上がるという。

 1キロの梅からできるエキスはわずか30グラム。一瓶に梅の強い酸味と、奥深くに感じる甘さが詰まっている。副代表は「疲れた時には寝る前に摂取するだけで、翌日すっきりしている」と話していた。

 すでに町内のスーパーや道の駅「うみんぴあ大飯」(同町)などで購入できる。1瓶2900円。問い合わせはおおい夢工房=電話0770(77)3002。

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