• 敦賀港に初寄港したクルーズ船「ノールダム」=21日、敦賀市の鞠山南岸壁
  • 保育園児の歓迎を受け、笑顔で船を降りるクルーズ船の乗客=21日、敦賀港鞠山南岸壁
  • 気比神宮本殿で雅楽を堪能するクルーズ船の乗客ら=21日、敦賀市
  • ノールダム船内で開かれた初寄港記念式典=21日、敦賀市の敦賀港
敦賀港に初寄港したクルーズ船「ノールダム」=21日、敦賀市の鞠山南岸壁

 国際クルーズ船ノールダム(船籍オランダ)が4月21日、敦賀港に初めて寄港した。気比神宮では雅楽の演舞、折り紙や書道の体験コーナーがあり、欧米各国から訪れた乗客は日本文化や敦賀の観光地を満喫した。

 ノールダムは、船内に世界中から集められた美術品が飾られ、歴史と伝統が感じられる中型プレミアム客船。今回のツアーは約2千人が参加し、今月13日に横浜港を出港した。神戸や広島、境、函館など各港を経由し、27日に横浜に戻る旅程となっている。

 午前8時に敦賀港鞠山南岸壁に着岸した客船から降り立った乗客たちを、市内の東郷保育園の年長児5人が「ウエルカム・トゥー・ツルガ」と歓迎した。乗客は、港から人道の港敦賀ムゼウム、神楽通りを巡るシャトルバスを利用して市内へ。気比神宮本殿では県雅楽会による演舞が披露され、外国人観光客はスマートフォンで熱心に撮影。敦賀高書道部の部員による手ほどきで書道に挑戦する姿も見られた。

 ノールダム船内では中村保博副知事や米澤光治市長らが出席して初寄港の記念式典が開かれ、ノールダムのピーター・バント船長は「乗船の皆さんに敦賀市内へ訪れる機会をつくることができ、とてもうれしく思う。また今後も寄港できることを楽しみにしている」とあいさつした。

 敦賀港には今年、クルーズ船があと7回、寄港する予定。

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