
ドローンで撮影した蘇洞門の絶景と遊覧船=1日、小浜湾(そともめぐり提供)
福井県小浜市の内外海半島の国名勝「蘇洞門(そとも)」を巡る遊覧船が冬期運休を終え3月1日、今年の運航を開始した。ドローンで船上の観光客と、日本海の荒波がつくり出した断崖などの絶景を撮影する新たなサービスも始まり、観光客らを楽しませた。
ドローン撮影は遊覧船の運航会社「そともめぐり」がサービス向上を目指し、今年初めて企画した。同社の担当者が船上からドローンを操縦し海や断崖、奇岩がつくる大迫力の風景と船のデッキなどの観光客を写真と動画で撮影。写真は専用サイトから無料でダウンロードできる。
この日は好天に恵まれ、3カ月ぶりに再開された運航第1便には県外から訪れた客らが乗り込み午前9時半、同市川崎1丁目の若狭フィッシャーマンズ・ワーフの桟橋を出発。同半島北側の「大門・小門」と呼ばれる洞門や、断崖、奇岩が約6キロ続く蘇洞門を約1時間かけて巡り自然の美を堪能した。
同級生と初めて蘇洞門巡りを体験した京都市の公務員は「風が少し冷たかったが楽しかった。いい気分転換になった」と話していた。
遊覧船は毎日午前9時半から1時間半ごとに、1日5便出航する(荒天時運休)。大人(中学生以上)2500円、子ども(小学生)1200円。ドローン撮影は雨天などで中止する場合がある。予約や問い合わせは若狭フィッシャーマンズ・ワーフ=電話0770(52)3111。
4月上旬には春の観光シーズンの幕開けを告げる「蘇洞門開き」が行われる。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)