福井県敦賀市常宮の常宮神社でロウバイが見頃を迎えている。1月31日は冷たいみぞれが降る中、ろう細工のような黄色い花が力強く咲いていた。2月中旬まで楽しめるという。
ロウバイは中国原産の低木で表面がつやつやした花をつける。境内の3本は例年より2週間ほど遅い1月中旬に咲き始め、現在は2本が満開に。2~3センチほどの花が甘い香りを漂わせている。残り1本はまだ二分咲き以下。
境内にはピンク色の花をつける寒紅梅も3本植えられている。例年は1月下旬ごろからロウバイの黄色の花との競演が見られるが、まだつぼみの状態。2月中旬から咲く見込みという。
宮本宮司は枯れ枝の剪定(せんてい)や、残飯に腐葉土を混ぜた肥料をまくなど花木の世話をしている。「今年はロウバイ、寒紅梅とも咲き始めが遅いが、多くの人に花を見て喜んでほしい。冬の花の高貴な香りを楽しんで」と話している。
(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)