福井県おおい町は7月18日、同町成海のうみんぴあ大飯エリアでの周遊性向上を目的に、電動キックボードのシェアリングサービスの実証実験を同エリア(道路延長約2キロ)で始めた。来年2月末まで。走行は車道に限定、アプリを使い24時間利用できる。利用経路や時間、利用者の反応などをみながら、来年度以降の本格運用を視野に入れる。
1日の道路交通法改正により、最高時速20キロ以下など一定の条件を満たした電動キックボードは16歳以上なら免許なしでの運転が可能となった。規制緩和に合わせ、観光施設やホテル、量販店が集約する同エリアで実験を行う。電動キックボードのシェアリングサービス大手「Luup(ループ)」(東京)に業務を委託した。
電動キックボードは、全長、全高ともに約1・3メートル、幅約0・6メートル。道の駅「うみんぴあ大飯」、複合商業施設「SEE SEA PARK(シーシーパーク)」、ホテルうみんぴあに計10台設置した。貸し出し返却可能時間は道の駅が午前9時~午後6時、シーシーパークとホテルは24時間。使用料は10分ごとに100円、アプリで貸し出しや精算を行う。
初日は、同エリアを電動キックボードで周遊する人の姿がさっそく見られた。地面を蹴って助走し、アクセルレバーを回し車体を加速させ運転していた。初めて乗車した同町の女性は「感覚的に操作ができて乗りやすい」と話し、周囲の車に注意を払いながらスムーズに運転していたほかリュックサックを背負い走行する人の姿も見られた。
町担当者は「実験を通して電動キックボードの有用性を図っていきたい。将来的には町内の観光スポットをつなぐ2次交通手段になれば」としている。実験に関する問い合わせは町商工観光課=電話0770(77)4056。
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