笛方の音に合わせ獅子が舞を披露する雲浜獅子=2日、小浜市大手町

 福井県小浜市城内1丁目の小浜神社の例祭「お城祭り」が5月2日営まれ、県指定無形民俗文化財の雲浜獅子、三つの区の棒振り大太鼓の地区内巡行が5年ぶりに復活した。一番町区の雲浜獅子では、担い手確保に向け、今年初めて女性、地区外の住民も参加。各地で太鼓やかね、笛の音が響き渡り、雲浜地区内を勇壮に練り歩いた。

 祭りは新型コロナウイルスの影響で、2020年以降規模を縮小しての開催だったが、2、3日の2日間にわたり、獅子や棒振り大太鼓が地区内を練り歩く従来のスタイルで営まれた。

 雲浜獅子は、1634年に小浜藩祖酒井忠勝が川越から小浜へ国替えになった際、演者を連れてきて伝わったとされる。1頭の雌獅子を巡り老若2頭の雄獅子が繰り広げる恋の争いを勇ましく表現している。

 雲浜獅子保存会は担い手確保に向け、昨年秋に性別、地区を問わず笛方の参加者を募集。その結果、女性4人と福井市の男性の計5人が加わった。小浜市一番町の雲浜獅子本陣では、午前9時ごろ舞を披露してから各地を巡行。かさをかぶった笛方の音に合わせ、舞方は頭に獅子をかぶって抱えた太鼓をたたきながら演じ、激しく首を振ったり、片足をひょいっと後ろに持ち上げる独特な踊りで観客を魅了した。

 隣の地区出身の福井市の男性は「小学生の時から憧れており、参加できてうれしい。伝統文化を絶やさないよう力になれたら」と話し、舞方の男性は「各地で舞を披露して疲れがあり、ブランクを感じるがやっぱり楽しい」と笑顔で話した。

 棒振り大太鼓の山手、城内、雲浜の3区もこの日各区内を巡行した。

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