福井県美浜町早瀬に伝わる町指定無形民俗文化財「子供歌舞伎」が5月3日午前9時から、区内の日吉神社などで奉納される。早瀬観光センターで4月28日、リハーサルの「足固め」が行われ、舞台に上がる児童4人が住民を前に練習の成果を披露した。
子供歌舞伎は住民でつくる保存会が中心となって営んでいる。保存会によると、集落で流行した疫病を鎮めるため1857年に始まったという。当日は、山車の舞台で、祝いの舞とされる「三番叟(さんばそう)」を演じる。
今年の舞い手は、4年ぶりに奉納された昨年に続き美浜西小の児童4人が務める。3月上旬から毎週3回の練習を重ねてきた。
この日、児童4人はきらびやかな衣装に身を包み、3人ずつ舞台へ上がり、保護者や住民約40人を前に演技を披露。三味線や拍子木の音に合わせ、本番さながらに金色の扇や鈴をかざして腕を回したり足を上げたりして堂々と舞った。
児童は「これまで頑張ってきた練習の成果を出せた。本番も最後まで全力で踊り、昨年よりもかっこいい姿を見せたい」と力を込めた。保存会の会長は「練習以上にしっかり踊れていたと思う。本番は自分の努力を信じて、堂々と演技してもらいたい」と期待していた。
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