苗を丁寧に植えていくミニ田んぼサポーターたち=2023年4月

 国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されている福井県敦賀市の中池見湿地で、無農薬の米作りに挑戦する「ミニ田んぼサポーター」の参加者をNPO法人「中池見ねっと」が募っている。昔ながらの稲作に取り組むことでさまざまな生き物を育む環境を守っていく。

 ミニ田んぼは1区画5メートル四方。3月末から株踏みや代かきの作業を開始する。4月に田植え、5~7月は草取りに汗を流す。8月に稲刈りとはさ掛けによる天日干し、8月下旬から9月上旬に脱穀、もみすりを行う。

 田植え時期には環境省、県のレッドデータブックでともに絶滅の危険が増大している「絶滅危惧Ⅱ類」に位置付けられているメダカがたくさん見られる。季節に応じてミズアオイやミズトラノオなど全国的にも希少となった植物も花を咲かせる。

 同NPOは「サポーターは田んぼの生き物たちの応援団。昔ながらの田んぼづくりで田んぼの生き物たちが当たり前にすめる環境を守りたい」と参加を呼びかけている。

 1区画7千円で25区画分を募集する。参加は1人でも家族や友だちなど団体でもよい。締め切りは3月28日(先着順)。同NPOのホームページ内の受け付けフォームから申し込む。

 問い合わせは同NPO=電話090(8269)9801。

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