敦賀港に停泊する帆船「日本丸」=1999年7月24日

 国内最大級の帆船「日本丸」が8月16日、福井県敦賀市の敦賀港に24年ぶりに寄港する。20日までの停泊中にはデッキ一般公開が予定されており「太平洋の白鳥」とも呼ばれる美しい船を間近に楽しめる機会となりそうだ。

 「日本丸」は総トン数2570トン、全長約110メートル。船員を志す実習生の訓練を行う練習帆船として1983年に起工式、84年に進水式が行われた。敦賀港には99年7月、開港百周年を記念した「つるが・きらめきみなと博21」で寄港した。

 今回は、東京港から北海道・室蘭港、新潟・姫川港などを経て横浜港を巡る航海訓練に合わせて寄港する。敦賀港では16日午前10時、川崎・松栄岸壁に入港。同11時半から歓迎式が行われる。18日には、地元の敦賀海洋少年団が船内見学や舵輪(だりん)回し、セール展帆などを体験する。

 19日午前に金ケ崎岸壁へバースシフト(移動)し、同日午後1時~同4時と20日午前8時半~同11時半にデッキの一般公開がある。当日受け付けで各日入場整理券を1500枚発行する。岸壁上では一般公開に合わせて日本丸カレーや御船印手帳など帆船日本丸グッズの販売ブースなど物販・飲食ブースも設けられる。

 20日午後3時ごろ出港。敦賀海洋少年団による手旗パフォーマンスなどでお見送りする。

 停泊中の日本丸は日没から午後10時までイルミネーションを点灯し、敦賀港の夜を彩る。特に16日夜は敦賀の夏の風物詩「とうろう流しと大花火大会」があり、日本丸のイルミネーションと花火の競演も楽しめそう。

 米澤光治市長は「大勢の方に帆船・日本丸のかっこいい姿を見に来てほしい。敦賀港にも親しんでもらい『港がある敦賀っていいな』と思ってもらいたい」と来場を呼び掛けている。

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