沢村大学助吉重にまつわる古文書5点が並ぶ展示コーナー=高浜町郷土資料館

 福井県高浜町ゆかりの歴史人物を年間を通して紹介する町郷土資料館の「高浜の歴史人」コーナーで、同町出身の武将、沢村大学助吉重(さわむらだいがくのすけよししげ)(1560~1650年)にまつわる古文書5点を展示している。8月25日まで。

 吉重は高浜の舞々村(宮崎)出身。高浜領主・逸見昌経や丹後の細川忠興に仕えた。猛将としても知られ、小牧・長久手の戦いや晩年には島原の乱などに参戦した。

 展示では、吉重の事績(略歴)や家系図が記された「御先祖附」「吉重家譜」などを紹介。主君・昌経の死後、織田信長に逸見家再興を直訴したことが記されている。細川家に仕えてからの動向が分かる史料として、忠興から百石の土地を与えられたことを示す「宛行状(あてがいじょう)」なども展示されている。

 午前9時~午後5時。火曜休館。入館料は高校生以上200円、小中学生100円。町内の小中学生と70歳以上は無料。問い合わせは同館=電話0770(72)5270。

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