一面に咲き誇るアジサイ=19日、若狭町天徳寺の若狭瓜割名水公園

 福井県若狭町天徳寺の若狭瓜割名水公園でアジサイが見頃を迎えている。過去2年は積雪などの影響でほとんど咲かず、3年ぶりに紫や青、白のかれんな花が咲き誇り、訪れた人を楽しませている。7月上旬までが見頃となりそう。

 アジサイは地元住民でつくる同公園管理組合が1997年、景観向上のために1万株を植栽した。葉が茂り過ぎ見栄えが良くなかったほか、管理用の通路整備のために数を減らすなどし、現在は2千株程度になっている。

 同組合によると、一昨年は積雪で枝が折れ、昨年は株分けした影響でほとんど開花しなかったが、新芽を食べるシカ対策用のネットを耐久性の高いものに張り替えるなど大切に育ててきた。今年は6月上旬から咲き始めた。

 19日は八分咲き程度で、県内外から見物客が来ていた。家族で訪れた敦賀市の60代男性は「これほど一面に咲いているとは驚いた。色のグラデーションが絶妙で素晴らしい」と話した。

 組合長は「地元のみんなで丹精込めて手入れしてきた。アジサイは土壌によって花の色が変わるのが面白い。たくさん写真に撮って満喫してほしい」と話した。

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