• おおい町の農家から仕入れた青梅で作業をするメンバー=6日、同町本郷の「おおい夢工房」
  • 昨年仕込んでとろみのついた梅肉エキス
おおい町の農家から仕入れた青梅で作業をするメンバー=6日、同町本郷の「おおい夢工房」

 福井県おおい町特産の青梅を使った「梅肉エキス」作りが町内で始まった。今年は青くて大きい実が多く集まり「(エキスの基となる)青汁(果汁)がよく取れそう」と関係者は期待する。夏バテ防止や疲労回復などに効果があり、梅割りや煮詰め作業に追われている。

 町内の主婦らでつくる合同会社「おおい夢工房」が、20年ほど前から梅肉エキスを作っている。今年は6月20日ごろまでに約400瓶(30グラム入り)を仕込む。

 初日の6日はメンバー9人が作業に当たった。町内の農家から仕入れた梅の水分を拭き取り、梅割り器に挟み込む。直径3センチほどの梅が「パキッ」と割れると果汁が飛び出し、周囲に甘い香りを漂わせる。「色が青くて大きい梅は青汁がたくさん出る」と徳庄代表は話す。実から絞り出した果汁を土鍋で7~8時間煮詰めることで、とろみがついた黒色のエキスに仕上がる。

 1キロの梅で作れるエキスはわずか30グラム。半年から1年ほど寝かせ、酸味がまろやかになってから店頭に並ぶ。

 昨年作った分が、おおい、高浜町のスーパーや道の駅「うみんぴあ大飯」(おおい町)などで販売されている。1瓶2700円。徳庄代表は「これからの夏バテによく効き、そのまま食べるかお湯やお茶で薄めて飲んでもおいしい。体が元気になる」と自慢の一品をPRしている。問い合わせはおおい夢工房=電話0770(77)3002。

(※福井新聞社提供。無断転載を禁止します。記事に関するお問い合わせは福井新聞社へ。)