皇室に献上する福井梅の選果作業が6月12日、若狭町リブラ若狭で行われた。町梅振興連絡協議会長の渡辺英朗町長らが傷の有無や形を確認し、最高品質の100キロを箱詰めした。13日に三笠宮家、常陸宮家、秋篠宮家に届ける。
福井梅の献上は三笠宮妃の来福を機に1978年に始まり、2001年から常陸宮家、14年からは秋篠宮家にも献上している。
届けるのは梅干しに適した県特有の品種「紅映(べにさし)」の約4センチ大の実で、傷がなく見た目のきれいな最高品質の規格「秀」から選んだ。渡辺町長や同会の副会長を務めるJA福井県敦賀美方梅生産部会の山田豊部会長ら8人が白い手袋とマスクを着けて一つずつ目で確認し、段ボール箱に詰めていった。
三笠宮家に60キロ、常陸宮家と秋篠宮家に各20キロを届ける。新型コロナウイルスの影響で2020年からは宅配便で届けていたが、今年は4年ぶりに直接献上する。渡辺町長は「生産者を支援して梅の生産振興に今後も努めていく」と話していた。
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