紫や白、黄色の花を咲かせるハナショウブ=1日、小浜市の常高寺

 福井県小浜市浅間の常高寺で6月1日、恒例の「花菖蒲(はなしょうぶ)まつり」が始まった。境内の一画に植えられた約40種類計2500株ほどが紫や白、黄色の鮮やかな花を咲かせ、参拝者を和ませている。20日まで。

 常高寺は、戦国時代の浅井三姉妹の次女で小浜藩初代藩主・京極高次の妻となったお初の方(常高院)の発願で建立され、墓所もある。

 ハナショウブは30年ほど前、澤口住職が山門脇の一画を彩るため植え始めた。徐々に数を増やしショウブ園となり、見頃を迎えるこの時期にまつりを開き一般公開している。

 今年は例年より早い5月下旬ごろから咲き始めた。早咲きの種類から開花が進んでおり、10日ごろが一番の見頃になる見込み。濃い紫やピンクがかった色、花びらの縁と中心で異なる色のものなど、同系色でも違いがあり、訪れる人の目を楽しませている。澤口住職は「よく見ると花びらの数も3枚、6枚、八重といろいろある。ゆっくり見ていってもらえたら」と話している。

 開園は午前9時~午後5時。入園料300円。菓子付き抹茶席は500円(5人以上の場合は要予約)。予約、問い合わせは同寺=電話0770(53)2327。

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