• 外装に薪や竹が使われた「九十百千」=美浜町久々子
  • 日本茶専門店「中道源蔵茶舗」と売店が入る別館
  • 食堂の厨房
  • 約100席を備える食堂
  • 食堂のメニュー
外装に薪や竹が使われた「九十百千」=美浜町久々子

 福井県美浜町久々子のドライブイン「五湖の駅」がこのほど、食堂や売店が備わる施設「九十百千(こともち)」としてリニューアルオープンした。薪や竹、越前和紙を内外装に使い、和風の赴きある店構えとなっている。

 五湖の駅は2008年オープン。運営するミハマランド(同町郷市)が、JR美浜駅前で6月に道の駅「はまびより」が開業するのに合わせ改装を計画。昨年12月から工事が始まり、4月15日に新装開店した。

 本館と別館があり、本館は鉄骨平屋建て約470平方メートル。正面は薪が積み上げられ目を引く。約100席を備える食堂が入り、内装は壁にベージュやグレーの越前和紙が使われ落ち着いた雰囲気。県立大が開発した小麦「ふくこむぎ」を使った自家製うどんや、もみ殻を使い羽釜で炊いた美浜町産の米を使ったおむすびなどを提供する。休憩やワーケーションに使えるスペースもある。

 別館は木造平屋建て約110平方メートルで、外壁は竹で装飾されている。敦賀市の日本茶専門店「中道源蔵茶舗」が入り、へしこや梅干し、地酒などを販売する売店もある。

 店名には歴史を積み重ねて次世代につなげ、地域に還元していくという思いを込めたという。ミハマランドの谷口社長は「多くの人が集まってつながる場になっていけば」と期待している。

 火曜定休。問い合わせは九十百千=電話0770(32)3339。

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