福井県美浜町若狭国吉城歴史資料館の本年度春季企画展「どうした家康~なぜ美浜に来た~」が同館で開かれている。徳川家康と美浜の関わりをパネルで紹介している。7月23日まで。

 1570(元亀元)年、国吉城は越前朝倉氏攻めの本陣として使われ、織田信長が豊臣秀吉や家康を率いて入城したとされる。NHK大河ドラマ「どうする家康」でも第13回で、信長が家康に朝倉氏攻めを伝える場面で登場した地図で、国吉城や「丹生」など美浜ゆかりの地名が登場した。

 企画展では、国吉城の本丸跡には家康が豊臣秀吉と碁を打ったと言い伝えられる石が残っていることや、家康の偉業をまとめた「東遷基業」によると、家康は金ケ崎から軍を引き、追撃の朝倉軍と「黒浜」で戦ったとされていることを紹介。町内の家康ゆかりの地をまとめた地図なども展示している。

 大野康弘館長は「大河ドラマをきっかけに企画展に来てもらって、全国から国吉城や美浜町に対する関心が高まってほしい」と話していた。

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