• きらびやかな衣装で堂々と演技する児童=3日、美浜町早瀬(中野克規撮影)
  • きらびやかな衣装で堂々と演技する児童
  • きらびやかな衣装で堂々と演技する児童
  • 山車の上で三番叟を舞う3人
  • 口上を述べる児童
  • 引き締まった表情でポーズを決める児童
  • きらびやかな衣装で堂々と演技する児童=3日、美浜町早瀬(中野克規撮影)
きらびやかな衣装で堂々と演技する児童=3日、美浜町早瀬(中野克規撮影)

 福井県美浜町早瀬に伝わる町指定無形民俗文化財「子供歌舞伎」が5月3日、区内の日吉神社と瑞林寺で奉納された。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの実施となった。きらびやかな衣装に身を包んだ児童4人が山車の上で堂々と見えを切り、観衆から大きな拍手を浴びていた。

 子供歌舞伎は住民でつくる保存会が中心となって営んでいる。保存会によると、区内で流行した疫病を鎮める目的で1857年に始まったという。

 美浜西小の男子児童が3人ずつ舞台へ上り、祝いの舞とされる「三番叟(さんばそう)」を披露。児童は三味線や拍子木の音に合わせ、キリッと締まった表情で金色の扇や鈴をかざし、舞や足拍子を決めた。最後に大きな声で口上を述べ見えを切ると、観衆から次々とおひねりが投げ込まれた。

 大役を無事に終えた2年生の児童は「緊張したけど、お客さんの拍手がとてもうれしかった。子供歌舞伎をこれからも受け継いでいきたい」と話す。保存会の会長は「久しぶりに区全体で盛り上がることができた」と、4年ぶりの奉納を喜んでいた。

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