福井県小浜市奈胡の阿奈志(あなし)神社で5月1日、例祭が営まれ昨年復活した「王の舞」が奉納された。
同神社の王の舞は、いつごろ行われていたかを示す文献はないものの、一説では中世にあったともいわれる。長らく途絶えていたが、4年前、王の舞面と獅子頭が同神社から見つかり、昨年いずれも新調した上で復活させた。舞振りは王の舞が奉納されている椎村神社(同市)を参考にした。
氏子ら約20人が見守る中、舞堂で地元の高1の生徒が鼻高面をかぶり、鉾(ほこ)を突き出す動作で地域を清めた。獅子舞や「豊栄の舞」も奉納された。
宮司は「若い人により継承していってもらうことが大切。2年目となる今年も無事にでき安心した」と話していた。
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