福井県高浜町横津海(よこつみ)、おおい町佐分利地区のシバザクラが見頃を迎えている。青空の下でピンクや紫、白色のかれんな花を咲かせ、周囲を華やかに彩っている。見頃は4月末まで。
横津海では、地元住民でつくる「よこつみ野良クラブ」や「かじか会」が2011年から植栽。ダニエルクッションを中心にリトルドットやオーキントンブルーアイなど10種類約10万株を、田んぼのあぜ道や河川ののり面など約7万平方メートルで育てている。
3色旗のような模様や市松模様など、色鮮やかな“花のじゅうたん”を一目見ようと町内外から多くの人が訪れている。スマートフォンで写真を撮影していた70代女性(舞鶴市)は「花の色や咲き具合がばっちり。来てよかった」と笑顔を見せた。今年は例年より1週間ほど開花が早く、同クラブの会長は「見頃が終わるのは少し早いかもしれないが、楽しんでほしい」と話した。
おおい町では佐分利地区を中心に見頃を迎え、岡安では田んぼのあぜ道やのり面に約2万5千株が咲く。
14年から植栽に取り組む「岡安農村環境向上委員会」の代表は「今年も例年通りきれいに咲いてくれた。ぜひ見に来てほしい」と話している。
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