ボタンやツツジが見頃を迎えた多田寺境内=20日、小浜市多田

 小浜・多田寺

 福井県小浜市多田の多田寺で、色とりどりのボタンやツツジが見頃を迎え、境内を彩っている。同寺は県内随一の「花の寺」を目指し、年々種類や数を増やしており、参拝者たちの目を楽しませている。

 2018年に住職に就いた玉川泰圓さんが、檀家と協力して境内の雑木を伐採し、植栽を進めている。花つきの良いボタンを中心に、ツツジやシャクナゲも植え、現在計約1200株まで増やした。

 ボタンは60種類あり、真っ白な大輪の花、濃いピンクや紫がかった色のものなど見応えがある。今年は例年より1週間以上早く開花し、半分ほどが満開を迎えている。成長途中だがツツジやシャクナゲも花をつけており、見頃は今月末ごろまで続く見込み。

 花の日よけも兼ねて赤や紫色の和傘を配置し、雰囲気を演出している。カメラを片手に家族3人で訪れた市内の観光客は「いろんな種類があってとてもきれい。癒やされる」と笑顔で話した。

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