往年の名車が福井県内を縦断した「ラ・フェスタ・プリマヴェラ」=24日、敦賀市蓬莱町(中野克規撮影)

 1920~60年代に製造されたクラシックカー60台が4月24日、福井県内を縦断し大本山永平寺や、福井市の一乗谷朝倉氏遺跡、敦賀市の人道の港敦賀ムゼウムなど観光名所を巡った。住民や観光客らが旗を振りながら迎え、丸みを帯びたクラシカルなスタイルや重厚なエンジン音を楽しんだ。

 中部・近畿地方をツーリングするクラシックカーの祭典「ラ・フェスタ・プリマヴェラ」で立ち寄った。2009年から毎年4月に開かれており、今年は名古屋市をスタートし4日間で1府7県、約1100キロを走行。最終日となったこの日は北陸新幹線県内開業1年前を記念し初めて県内を縦断した。タレントの堺正章さんも参加しており車内から沿道に手を振っていた。

 敦賀市では午前11時15分ごろ、エンジン音を響かせながら名車が続々と人道の港敦賀ムゼウム前に到着。近くの駐車場にずらりと並ぶと、集まったファンが車内をのぞき込んだり、車体の写真を撮ったりして楽しんだ。

 市内から見学に訪れた男性は「レトロな感じやエンジン音にとても魅了された。来年も県内を走って新幹線開業を盛り上げてもらいたい」と話した。

 最も古い23年製の「フォード モデルT」で群馬県から参加した男性は「敦賀は海もきれい、魚もおいしい。走っていてとても気持ち良かった」と満喫していた。

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